今回みたいに急激に株価が変動した場合ってコンピュータがシグナルを出すのが遅れちゃうみたいですね。
災害が起きたことを補足するアルゴリズムみたいなのを組み込んで特別なシグナルを出せるようにするとかどうなんでしょう。
コンピューターを使った高速売買を手がける世界の大手ヘッジファンドの一部が、東日本大震災の引き起こしたアジアの株価変動による打撃をもろに受けた。
■トレンドフォロー型のファンドが損失
米コネティカット州のグラハム・キャピタル・マネジメントは、資産残高40億ドルの旗艦ファンドでおよそ3億ドルの損失を出し、3月第1~第2週に資産価値が8%弱下落した。同社の他のファンドでもそれぞれ5%程度の大きな損失が出たと、投資家の一人が明かした。
他のいわゆるトレンドフォロー型のヘッジファンドも損失を被った。複雑なコンピューター・アルゴリズムを用いて先物市場の動向を分析し、追随する投資手法を用いるものだ。
ヘッジファンドの多くが日本を襲った巨大地震の影響を免れなかったが、特にコンピューターによる高速・高頻度取引が得意なファンドでは影響が最も深刻だった。
ロンドンでは運用資産約170億ドルのウィントン・キャピタルが、旗艦ファンドの価値を3月半ば時点で3.6%下落させた。
英ロンドン証券取引所上場ヘッジファンド、マン・グループの最新発表データによると、同社が運用する世界最大のコンピューターを駆使した投資ファンド「AHL」は今月、4%弱の下落となった。
■売買モデルにより異なる影響
日本の株安・円高は、多くの定量的分析に基づくファンド(クオンツ運用ファンド)に損失をもたらした。だが、大半の運用担当者は楽観的な見通しを示している。
コンピューターを使ったトレンドフォロー型の手法では、市場の変動幅が大きくなるほど損失が拡大しやすいが、どの売買モデルを採用しているかで影響の出方にも違いがある。
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